こんにちは。ちゃいこです。
ここのところ同人誌の原稿に追われていて、あまりブログを読んだり書いたりする時間がないのですが、生きています。
先々週のことなのでちょっと前になるのですが、大泉洋さんが所属するTEAM NACSの第16回公演「PARAMUSHIR~信じ続けた士魂の旗を掲げて」を観てきました。
NACSと花本と私
北海道で知らない者はいない、大変愛されているNACSですが、はっきり言って私は演劇自体にほぼ縁がなく、名前を知ったのも割と最近です。
知るきっかけとなったのはやはり友人・花本。こいつはガチガチのNACSファンです。一度泊まりにいった時にはジャンボリー(だっけ?)の映像を見せら…見ました。
今回の舞台のチケットを二枚とれたので行かないか~ということで誘われたのですが、彼らのなんたるかも知ってほしい!ということで、そこからプレゼンのためのレジュメ(全6ページ)*1と過去作品のDVDを渡されました。さすがオタク。布教のための準備は入念です。
送られてきたレジュメの一部がこちらです。熱量が凄い。
貸し出されたDVDは、「Warrior」「HONOR」の2本。後者の視聴は必須だと念押しされたため、こちらから観ました。真面目な演劇を見るのは人生で2本目だったので*2、どんな感じなのかイメージがわかずソワソワしながらDVDを再生しました。
感想としては…本当に役者さんってすごいですね。演じている、とかではなくて、登場人物そのものにしか見えませんでした。特に安田顕さん。圧倒的演技力でどばどば泣きました。慟哭シーンの迫力はとてつもなかったです。
さらに、偶然にも公演の前日に金スマにてNACS特集スペシャルが放送されていました。NACS誕生秘話やら苦労話・成功話やら、これまでの足跡をガッツリ追ったものです。NACSというチームの歴史をしっかり学ぶことができました。
レジュメ、DVD、金スマ。
準備は万端どころか億端くらいの状況で、私は当日を迎えたのでした。
観劇して感激
今回の公演も「HONOR」に負けないくらい素晴らしいものでした。
詳しいストーリーや役者さんたちの魅力ポイントはネットにごろごろ転がっていると思うのでここでは割愛しますが、簡単に言うと終戦した8月15日からの三日間、現在の北方領土である占守島で北海道を守るために繰り広げられた戦いをテーマとした物語です。実話に基づいているそうですよ!
戦争がテーマですので、もちろん泣きどころが多く、後半に向かうにつれ会場内はずびずび音が増えていきました。みんな泣いてらwwwwwと私もガンガンに泣いていました。
生で見るとやっぱり迫力と感情の伝わってき方が違いますね。みなさん熱演でしたがやはり安田顕さんの演技力は化け物でした。
このあとちょっと触れますが、舞台のつくりも上手いなあとも思いました。特に視線誘導が巧みです。かなり感心させられました。
とにかく、観にいってよかったなあと思えるような、そんな素晴らしい作品でした。
演劇こわい
今回は、演劇の恐ろしさも知りました。
まず、演劇はドラマや映画と違ってひとつのステージしかないので、別画面に切り替えるという手法が取れないですよね。だからそこは役者さんの立ち位置やライティングで切り替わりを表現しなきゃいけないわけですが、そのテクニックがすごい。そういった舞台テクニックが私にとっては新鮮だったがために、ストーリーに100%没頭することができませんでした。ストーリーまで十分に味わうためには、もっかい観る必要があると思います。
それから、演劇は会場の空気も含めてひとつの作品として作り上げる芸術分野です(おそらく)。実際、生のほうがビシビシとその創作性が伝わってきて楽しめます。ですが、視野に限界があるので細かいところが追えず歯がゆい思いもします。一方、映像だとカメラがズームできるので役者さんの表情もバッチリ見えるのですが、代わりに空気感を味わうことができません。
さらにさらに、期間中何度も上演される演劇作品ですが、毎回役者さんたちのコンディションも観客も異なりますから、毎度違った作品ができあがりますよね。今回数回目の観劇であった花本も、「今回はいつにも増して熱意がやばかった、ミスは多かったけど感情の伝わってくる度合いが段違いだった」と感想をのべていました。
以上のことから導き出される答えは、演劇はひとつの作品を、劇場・映像の両方で何度も観たくなってしまう恐ろしいシロモノであるということです。なんということでしょうか。人はこうやって演劇沼にはまっていくのだと悟りました。
おまけ
上演後、それぞれのメンバーから一言ずつ挨拶があったのですが、そこでは7割くらいちん○んの話しかしていませんでした。本当に。先ほどまで熱演していた人たちは幻だったのでしょうか??「おちん○ん評論家」って、一体なんなのでしょうか????
クソしょうもない(ほめ言葉)空間でした。
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