情熱を以て殴れ

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【MUSICエンジン】お前また飽きもせずにUndertaleコンサート行ったのか?

こんにちは。ちゃいこです。

行ったよ。 行きましたけど??通算3回目(たぶん)のundertaleオーケストラコンサートに行きましたけど??今回も感想、書きちらしますけど?

 

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はじめてのMUSICエンジン

噂によりますと、日本でUndertaleのコンサートを開催している大きな楽団は2つあるみたいです。(※ちゃいこ調べ。)ひとつは私も何度か足を運んでいるJAGMOさん。もうひとつは今回初めて聴きに行ったMUSICエンジンさんです。

MUSICエンジンさんもJAGMOさんと同じくゲームミュージックを扱っているオーケストラチーム(って呼び方合ってんのかな)で、今回の演奏会が第五回演奏会でした。Undertaleが人気すぎるためか、昼公演と夜公演で構成されていました。
ちなみにこれまでの演奏会はこんな感じ。

  ・「MUSICエンジン 第一回演奏会」2016年11月12日

  演目:『エストポリス伝記II』

 ・「MUSICエンジン 第二回演奏会」2017年4月1日

  演目:『ルドラの秘宝』、『ブレスオブファイア 竜の戦士』

 ・「MUSICエンジン 第三回演奏会」2017年9月23日 昼夜公演

  演目:『UNDERTALE』より

 ・MUSICエンジン・プレゼンツ「矩形波室内合奏団 演奏会」2018年2月24日
  演目:『MOTHER』より

 ・「MUSICエンジン 第四回演奏会」2018年4月7日
  演目:『幻想水滸伝II』より

こちらを見ていただければわかるとおり、MUSICエンジンさんは第三回演奏会でもundertaleを取り扱っています。で、ネットを見る限りこの演奏会がめちゃくちゃ評価高かったんですよね。内容について知りたい方はこちらの記事がオススメです↓

www.inside-games.jp

私がこの演奏会のことを知ったときには既に終わっていまして、悔しくて悔しくて臍を噛むような気持ちでした。なので、第五回演奏会で再びundertaleを演奏すると知ったときには小躍りして喜びました。

絶対行きたい。なんとしても行きたい。

それはもう気合を入れてチケットを取りました。おかげさまで夜公演の前から3列目を取れましたよ。見たか!俺の愛を!

ちなみにこれまでの会場は武蔵野市三鷹市が多かったのですが、今回は新宿にあるあの大変立派な東京オペラシティコンサートホールでした。すごい!どんどん大きな箱になってますね。第三回演奏会のときとすると、演奏者さんたちもかなり人数が増えていらっしゃるようです。

 

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▲この荘厳さを見よ!かっこいい~!

 

建物自体がめちゃくちゃかっこよくて、一度行ってみたかったんですよね。

ついこないだNHKの「題名のない音楽会」にてFF7の演奏会が放送されたのですが、そのときの会場もこちらでした。そういう演奏会にもよく利用されるのかな?

 

恐怖の物販

このブログにイベントレポあげまくってる癖にこういうことを言うのはアレなんですが、私はものすごく人混みが嫌いで基本出不精です。東京は本当アホみたいに人間がいるから嫌になっちゃいますね。

とは言え、今回はその人混みに突っ込んで行かざるを得ませんでした。そう、物販です。

コンサート前、MUSICエンジンさんの公式アカウントからこんな告知が流れました。

か、かばーあるばむ…????オケ音源……???????買う~~~~~!!!!!!!

ということで物販に並ぶことをケツイするに至ります。

実はこの日、池袋PARCOで開催されている中村祐介さんの作品展示会に行ってからコンサートに向かうというスケジュールで動いておりました。そっからグッズ買っちゃおうぜという算段です。

予定どおり16時すぎに展示会を巡り終え、「開演18時やし17時くらいには着きそうやし余裕っしょ!」とたかをくくって意気揚々と乗り込んだところ、普通にめちゃめちゃ並んでました。完全に舐めてたし、オタク根性ありすぎ。

グッズ買えないかもしれない…とヒヤヒヤしながら待ち時間を過ごしていましたが、なんとかグッズにはありつけました。昼と夜とで在庫を分けて、かつたくさん用意してくれたみたいです。感謝。

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▲画質悪くてゴメンネ

同居人と割り勘で購入したとはいえ、まあ買っちゃいましたね。

特に自慢したいのは真ん中上のテミーさんピンバッヂ。めっちゃ可愛くないですか~?!ヤダ~どこに着けちゃおうかしら!!!オケ音源CDはもちろん購入して、カバーアルバムは二種類あったうちのひとつを購入。まだちょっとしか聴けていないのですが、ヘビメタ・ロック風のアレンジでした。最高~!!

…と喜びまくっていたせいで、実は今回のコンサートにて撮影した写真は上の画質ワルワル画像1枚のみとなります。曲目のポスターとか、ロビーに設置されていたイヌ神社とか、1枚も撮らずに帰ってきました。本当に本当に馬鹿。代わりにグッズ販売を行っていたFangamerJPさんのTweet貼っときます。マジで馬鹿。)

 

指揮者:イヌ

プログラムについてはこちらをご参照くださいね。とにかく素晴らしいラインナップです。聴く前から分かるすごいやつやん!

MUSICエンジン

今回一番びっくりしたことは、指揮者がいらっしゃらないことでした。指揮台には白いイヌのぬいぐるみが置かれているだけ。オーケストラって指揮者なしでいけるんですか…!?見た感じ、メトロノームの音をイヤホンで聴きながら演奏していたっぽいんですが、他の演奏聴きながらそれ聞くのって至難の業では…???ちなみにイヌもとい指揮者さんは、毎回コンマスの方が抱っこして運搬していました。可愛い。

それから、今回のオーケストラにはギター・ベース・ドラムの方も加わっていました。やっぱりギターの音が入るとUndertaleの曲は映えるよね~っとパンフレットをよく見るときこりバンドのきこりさん(きこり (@kikori_11) | Twitter)でした。きこりさんは2月に開催された闘会議にて「くにおくん」シリーズをアレンジして演奏されていたギタリストさんで、同じく闘会議に参戦されていたMUSICエンジンさんのUndertale演奏にサプライズゲストとして参加していた方です。あの演奏をきっかけに一緒に活動されるようになったのでしょうか?きこりさんの情報がTwitterでしか得られないので不明ですが。

 

Pルートで終わるということ

先程のプログラムには載っていないのですが、夜公演は"プレコンサート"と称して開演前に数曲の演奏がありました。これがまさかのGルート*1の曲、最大のクライマックスシーンの曲だったのです。こちとら開演前のゆるゆるした気持ちで過ごしていたので完全に度肝を抜かれました。

しかし、これまでの各種UndertaleコンサートではGルート曲をラスト(アンコール)に持ってくるのが通例でした。「MEGALOVANIA」然り、「TRUE HERO」然り、人気が高く大トリにふさわしい熱い曲ばかりだからですね。なのでみなさん最後はGルートで締める気満々だったんです。ところがどっこいアンコールはGルートに一切関係の無い曲だったので、終演後「え…終わり…!?」とザワめいておりました。かく言う私も、ちょっと肩透かしを食らった気持ちでした。

その後Twitterエゴサかけてみなさんの感想を眺めておりますと、「Pルートで終わってくれて嬉しかった。私のUndertaleはあそこで終わりなの。」というコメントに出くわしました。

目からウロコ。

確かに、Gルートをクリアしないと回収されない伏線や知ることのできない真実はありますし、Gルートを踏破しない限りは全クリしたとは言えません。ですが、「それを知るためだけに殺戮に走ることはできない」「仮初めであってもこの平和な、みんな笑顔で過ごせるPルートのエンディングで終わらせたい」というのはどう考えても優しい選択ではないでしょうか。

そんな優しい彼・彼女らからしてみれば、毎回どの演奏会もGルートで締めくくられるというのは(曲がかっこいいとは言え)悲しいことだったのかもしれません。

知的好奇心に敗北し、人の心を失った私はそんなことにも気づけずにいました。

後から聞いた話によると、昼公演の際はアンコールとして演奏された曲目たちだったようです。夜公演は公演時間の都合上アンコールとして演奏することが難しかったので開始前に持ってきたのではないかという説が流れていましたが、MUSICエンジンさんが意図的にこういう構成にしていたのだとしたら完敗です。意図していなかったとしたら、そんな素敵な解釈を与えてくれたツイート主さんに大感謝です。

 

表現者って最高にかっこいい

さてさて、以上の通り今回のコンサートも胸が熱くなる素晴らしい演奏でした。

特に今回は前方の席だったので、演奏者のみなさまの闘うような演奏ぶりが直に見えて震えました。コンマスさんの途中で弦が切れてしまうほどの曲への没頭ぶりと、チェロの先頭の方の緊張感に満ちた視線には「これは恋に落ちたのでは?」と思ってしまうほどどきどきさせられました。

度々ゲームの演奏会やその他イベントに行ってようやく気づいたのですが、コンサート・イベントの内容もさることながら、それを熱演している人たちに強く惹かれているようです。だからこそコンサートには直接足を運んで、生で見たいのだなあと。

絵であれ、音楽であれ、演劇であれ自分の情熱をなにかしらの形として表現できている人って、やっぱり本当にかっこいいなと思います。自分で生み出したもの、今回で言えば演奏ですが、それでたくさんの人を感動させて、思い出として心に残り続けるなんて、それってすごいことじゃないですか。

こうやっていろんな自己表現に出会えるのは何物にも代えがたい経験だなあと思いますね。

MUSICエンジンさんの他の演奏会もぜひ足を運びたいなと思った次第でした。みなさんも機会があれば是非に!

 

※以下追記

Small shock

めっちゃ大事なこと書き忘れてました。Small shockのアレンジが素晴らしかったという話。

エンディング間近、主人公は最後の戦いの相手に出会います。彼の姿を見た主人公は、とても大切で悲しい真実に気がつくのです。つまり、これまでの旅の伏線を回収する重要なシーンであります。ここで流れる曲こそが「Small shock」。優しい日差しに包まれた静謐な空間に響く静かな曲です。

しかしこの曲、次に控えるボス戦へ繋ぐという役割を担っており、あまり取り上げられる曲ではありません。サントラだと14秒しかありませんし。

そんな曲をMUSICエンジンさんが見事にアレンジしてくれたんですよね。数々の戦いを思い起こさせるようにバトルシーンの曲を織り交ぜつつ、優しいような寂しいようなSmall shockの雰囲気は損なわれていませんでした。本気で感動しました。

音源の発売、お待ち申し上げております。

 

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*1:UndertaPルート:平和主義者ルート、Gルート:殺戮ルート。ゲームの順番としてはPルート→Gルートとなります。名前の通り、Pルートは非常に平和なのですが、Gルートに入った途端に良心を踏みにじられるようなしんどい展開に襲われ続けます。