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【ゼルダの伝説コンサート2018】あのとき誰もが勇者となって世界を救った

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こんにちは。ちゃいこです。

先日東京渋谷で開催されたゼルダの伝説コンサートに行ってきました。

スプラトゥーンといいUndertaleといい、割と主要なゲーム音楽コンサートは押さえられているような気がする今日このごろ。

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勇者になれなかった子供時代

人によって馴染み深いゲーム機というのは異なると思いますが、私の場合は任天堂ハード一色です。

私の人生初ゲームは、ゲームボーイカラーのへろへろくんでした。7歳の誕生日のことで、過去の記憶がことごとく残っていない私でもそのときのことは鮮明に覚えています。
それからゲームボーイアドバンスゲームキューブ、DS、wii任天堂のエースたちが我が家にやってきました。(実は64持ってなかったしスーファミに至ってはほぼ触ったことがないという非国民タイプです。)
そんな我が家でソフトを購入する際に大きな課題となったのは「大人数対応で」「年齢関係なく楽しめる」ゲームでなければ親に買ってもらえなかったということです。というのも、我が家は兄弟が多く、そのルールに当てはまるソフトでないと100%争いの火種になってしまうという深い事情があったのです。
そういうわけで、我が家にあったのはスマッシュブラザーズマリオパーティー、カービィのエアライド等のパーティーゲームがメインでした。ちょっと記憶があやふやなのですが、一人プレイしかできないRPG系は据え置きハードでは持っていなかったと思います。(携帯ゲームだとポケモンあたりを持っていましたが。)

そんな私にとってゼルダの伝説シリーズというのは憧れのゲームだったのです。

スマブラシリーズではリンクしか使わない。本編やってないけどチンクルやグレートベイはわかる。
なぜか家にあったファミ通キューブの中の風のタクト攻略(の時代でした)をとにかく隅から隅まで何度も何度も何度も読む。買ってもいないのにモルド・ゲイラとクグツガノンの倒し方を覚える。

そんなゼルダ断絶生活は成人するまで続きました。

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クグツガノン
時のオカリナ、そしてムジュラの仮面

ようやくプレイできた、満を持しての初ゼルダ3DS版の時のオカリナでした。

これがもうゲーム下手な私にとってはめちゃくちゃ難しくて、ひたすら熱中しました。特に水の神殿は非常に苦戦して、己のミスや謎解きの意地悪さに怒り狂った覚えがあります。

その後、引っ越す知人から64本体とそのソフトを大量に譲ってもらう機会に恵まれまして、今度はムジュラの仮面をプレイ。3DSからの64だったのでグラフィックの差にはちょっと戸惑いましたが、こちらも存分に苦戦しながら楽しみました。

ゼルダの伝説 時のオカリナ 3D - 3DS

ゼルダの伝説 時のオカリナ 3D - 3DS

 
ゼルダの伝説 ムジュラの仮面 3D - 3DS

ゼルダの伝説 ムジュラの仮面 3D - 3DS

 

時のオカリナとその続編であるムジュラの仮面は、タイトルで分かるとおりオカリナが鍵を握るストーリーになっており、ゲーム中の音楽でもオカリナがかなりの存在感を示します。

グラフィックやストーリーもさることながら、どこか物悲しいオカリナの音色で奏でられる音楽によってさらにゼルダの世界観へ引き込まれました。そして、この音楽への感動が高じてオカリナを購入するにまで至っています。(時の歌とか嵐の歌とか練習していました。)

 

ブレスオブザワイルドの発売

2017年、switchと同時に発売されたのがゼルダシリーズ屈指の名作(※個人の見解)・ブレスオブザワイルドです。最初にトレーラーを見たときの感動は忘れられません。

初めて見るオープンワールドの広大さとグラフィックの美しさに「こんなのありかよ、ゲームもここまで来ちゃったのか」の一言に尽きました。


ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド 1st トレーラー

まあ、まだクリアできておらず絶賛プレイ中なんですけどね!

ゲーム下手なのとメインストーリーそっちのけでやりこみ要素に打ち込んでしまう性格のせいで全然進みません。1年経ちますけど?(でも楽しい。)

これまでのシリーズは割と「ゲームらしい音楽」というか、わかりやすくてドラマチックで、メリハリのある華やかな曲が多かったのですが、ブレスオブザワイルドくんはもっとグラフィックの引き立て役のような自然に近いおとなしめな音楽が多い印象です。

 

ゼルダの伝説コンサート

音楽との繋がりの深いゼルダシリーズですが、2016年…ゼルダシリーズが発売から30周年を迎えた年にシリーズの曲をフルオーケストラで演奏する「ゼルダの伝説30周年記念コンサート」が開催されました。こちらが大好評だったということで今回2度めの開催が決定したというわけです。

今回の目玉はなんといってもブレスオブザワイルド。2016年時点ではまだ発売されていなかったため、今回初参戦なのです!

また、先程お話したオカリナに加え、ハープ・アコーディオンと各シリーズで重要な役割を担う楽器3つにフォーカスしたプログラムも組まれた特別仕様。行く前からワクワクが止まらないというものです。

これは余談なのですが、わたくし、うきうきしながら迎えた当日にチケットを家に忘れるという信じられない大失態を犯しまして、過去最短タイムで自宅と渋谷を往復する羽目になりました。仕事の午後休とってまでコンサートに備えていたのに、本当に信じられないですよね。私もそう思います。開演1分前に滑り込みました。死ぬかと思った。

ここから得られる教訓としては、「チケットをきちんとバッグに入れたか100回くらい確認しろ」「もしくは当日会場に付く前にコンビニで発券しろ」「電子チケットを積極的に利用しろ」の3点が挙げられます。みなさんも気をつけましょうね。

コンサートのプログラムや、どんな演奏だったかということはこちらの記事が詳しいです。www.4gamer.net

オーケストラはもちろんですが、オカリナ・ハープ・アコーディオンのそれぞれの演奏がびっくりするほど良かったです。どれも哀愁のある音色でぐっと来ました。それから、ブレスオブザワイルドにてゼルダの声優を担当されている嶋村侑さんの生台詞を聞けたのもアツかったです。

ところで、私がゲーム音楽コンサートに行き始めたのが去年からなので分からないのですが、演奏しながらスクリーンにゲーム画面を映し出す方法って以前から採用されていたものなのでしょうか?私が行った中だとかなり採用されている手法で、素晴らしいシステムだと思います。

ゲーム映像を眺めながら生演奏を聴くと感情移入の度合いが半端なくて、これだからゲーム音楽のコンサートは辞められないんですよね。今回のゼルダで言えばプレイしたことのないシリーズもかなりあったのですがそれでも冒険したような気持ちが味わえるほどの威力。全部やったことがある人なんかはもっと心震えるのだろうと思います。

唯一のネックは演奏者さんたちに目を向けられないことですね。劇団☆新感線やNACSの舞台を観に行ったときも思ったのですが、ステージでのパフォーマンス系を100%楽しむには目2つじゃ足らなすぎます。こうして人はBlu-rayを買ってしまうのだとしみじみ…。

 

仲間に思いを馳せる

今回最も心に刺さった曲の1つが、ブレスオブザワイルドの「英傑メドレー」です。

ブレスオブザワイルドのリンクは100年前にガノンドロフに破れ、死なないように魔法で眠らされていたという立ち位置であるため、一緒に戦った仲間すなわち英傑たち4人はすでにこの世にはいません。リンクは冒険の中で彼らとの思い出を少しずつ思い出していきます。その過去の記憶の映像と音楽が、完璧な形で編成されていたのがこの「英傑メドレー」でした。

もう、「涙腺壊れちゃったの?」「この人なにか辛いことでもあったの?」というぐらい号泣。久々に嗚咽抑えるほど泣きました。タオルハンカチ持っていって本当に良かった。

それから、最後のサリアの曲。子供の頃のリンクの幼馴染で、世界を救うためにこの世を去った女の子です。「この曲を聴いたら私のことを思い出してね」というサリアの台詞と、悲しい設定とは裏腹な陽気で無邪気なメロディーに胸が詰まりました。

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サリアとリンク


ゼルダシリーズの悪いところ、もとい魅力ポイントは割と重要なポジションのキャラクターがさっくり死ぬ/死んでいるというところです。リンク=プレイヤー自身はその死を乗り越えてなお進まなければならないわけです。

演奏を聴く中で当時の辛い気持ちや、本当に死んでしまったのかという驚き、もうあいつには会えないのだという悲しみ、すべての戦いが終わったあとの静かな気持ちを思い出してとにかく泣きました。たかがゲームと言われようが、それだけの心を注いでプレイしているオタクです。

 

ブレスオブザワイルドの曲を舐めていた件についての懺悔

先程ブレスオブザワイルドの音楽に関して「グラフィックの引き立て役のような自然に近いおとなしめな音楽が多い印象です。」とか書いていたと思うんですけど、本当は結構侮っていたんです。そこまで盛り上がるんだろうか?と。そして、実際に聴いた感想としましては、

完全に私が間違っておりました。大変申し訳ございませんでした。

プレイ中はグラフィック先行でそこまでBGMを聴きこめておらず全く気づけていませんでしたが、非常に素晴らしかったです。曲そのものについてもそうですし、演奏技術や編曲についても一切の文句がございません。猛省します。

オープニングの曲を聴いた時点でゲームを買ったときのワクワクした気持ちを思い出しました。こんなに広い世界を巡るなんて本物の冒険じゃないか…!とか、どんなストーリーがまっているんだろう?とか。音楽と記憶って強く結びついているものなのだなあと思います。

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美しい風景
最高のコンサート

というわけで、演奏は「大満足」の一言です。コンサートの直後Twitterで感想だだ流しにしてしまったほど素晴らしいコンサートでした。企画された方々や運営の皆様には感謝しかありません。あとチケット取って本当に良かった。

今回のコンサートには、ブレスオブザワイルドのディレクター・藤林秀麿さんやゼルダシリーズの作曲家・近藤浩治さんもゲストにいらっしゃるなど演奏以外のコンテンツも用意されており、よりゲームへの愛情が深められた気がします。

特に藤林さんが持ってこられていた開発途中の資料や2013年E3発表用のムービーには興奮しましたね…。一体何年かけて作られたゲームなんでしょう。

ゲームの発売にリアルタイムで立ち会えたこと、このコンサートに参加できたことが嬉しくて嬉しくて…これからもいろんなゲームをいっぱい楽しみたいなあと思えた夜でした。

 

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