食器洗いが大嫌いです
子供の頃から嫌いでした。一回も好きになったことがない。
ご飯食べたらなんか洗わないといけない食器が積まれていて無理。
洗剤で手が荒れるし、だからといってゴム手袋つけると洗いづらいし。
放置したらすぐ腐海になるのも最悪です。
食洗機が欲しい。寝ている間に食器洗ってほしい。
長年の願いでした。
ただ水栓工事が必要なのは厄介なんだよなぁ…と思っていたところに、工事不要&1〜2人用のコンパクトな食洗機が誕生していることを知ったのが数年前。
そこからずっと欲しかったのですが、アパートのキッチン・ダイニングの作り的に設置が難しく、次回引っ越しに持ち越しておりました。
そして今回、この緊急事態宣言中に引っ越す機会がありました。
買うっきゃないじゃん!!!食洗機!!!
どれを買うのか
今売られている水栓工事不要&1〜2人用のコンパクト食洗機の中では、パナソニックやシロカのものが有名だと思います。
細かいスペックは割愛しますが、小型食洗機の中では(カタログ上は)高スペックでシロカよりちょこっとだけお安くなっていたアイネクスの食洗機を選びました。
・乾燥が温風式
・扉が透明になっており中が見える
・タンク式としても給水ホース式としても使える
・収納トレーが2段あって使いやすそう
このあたりが決め手となったポイントです。
電気代は1日2回で1か月使用した場合1500円弱/月と通常の皿洗いより安く済み、水道の使用量も減る、らしいです。
アイネクス君の居場所を整える
水栓工事不要の食洗機というのは、水道を繋がない代わりに使用前にタンクに水を注ぎ、その水を使って食器を洗浄します。なので水道〜タンクは繋ぐ必要がありません。
ただし排水は排水ホースから適宜排出されるため、シンクに排水ホースを設置するか、ホースの先にバケツをセットするかの2択になります。
シンクに排水ホースを設置するにあたり注意すべきは、ホースはたわませず食洗機から下がっていくような形で取り付けないといけない、という点です。
当然のことではありますが、排水先が食洗機より高いとうまく流れず故障の原因になったり、ホース内に洗浄後の水が溜まって不衛生な状況になったりすることが想定されます。
ですので、キッチン周辺のスペースだけではなく食洗機本体を設置する高さとシンクの高さの計算が必須になります。高さがどうしても厳しければバケツということになりますかね。
我が家の場合シンク横にスペースがありましたので、まず位置はそこに決定しました。
シンクについてはもともと低めのキッチンでしたのでラックの方が高く、排水ホースも問題なく設置できました。
なお、アイネクスの場合、通常1回の洗浄に5リットルの水を使用しますので、バケツを使用する際はそこそこのサイズが必要になることを留意しておくといいと思います。
ラックについては、本体+水5リットル+食器だと考えると結構な重量がありますので、ある程度頑丈そうなものが要ります。
うちはニトリのレンジ台を購入しました。アイネクスはこちらの上にちょうど乗るようなサイズ感です。
下の段には炊飯器とホームベーカリー入りますし、便利。
これで準備はバッチリです。
洗ってみる
アイネクスくんは勝手に食器を洗ってくれるロボットですが、ルンバを動かす前にルンバが歩き回れるよう床の掃除が必要となるように、食器側にも下準備が必要です。
たとえば、食べカスは排水口に詰まっちゃいますのであらかじめ捨てておき、あまりにドロドロな食器は簡単に濯いでおきます。
また、すっかり乾燥してしまってガビガビになったお茶碗などは流石に厳しいので、食後すぐに洗えない場合は水につけておきます。
下準備が整ったら、食器を食洗機内に並べます。あんまり無理に詰めると汚れが落ちづらくなるので注意です。
それから水です。タンク使用の場合は水差しで5L入れます。付属の水差しが2Lなので3回くらい入れることになりますね。
適量まで注ぐとアイネクスがピロピロ鳴きます。
なお、意外と水がタンク口で跳ね返って溢れやすいので、そっと注ぐのが吉です。
食洗機を高い位置に設置してしまうとこの作業がそこそこ大変になると思われます。
そして洗剤を投入し、スイッチポチ。
給水の音が聞こえた後、上下の噴水口がくるくるまわりはじめるのを確認しましょう。
稀に食器(グラタン皿の取っ手とか)が引っ掛かって噴水口が回らないことがあります。回らないと食器も洗ってもらえませんので、要チェックです。
あとは乾燥まで勝手にやってくれます。
スタンダードの洗浄モードだと、洗浄70分+乾燥60分ほど時間がかかります。クイック、ミドルなどいくつかモードがあるので、汚れ具合によって時間を調整することも可能です。
ちなみに、一度に入る容量としては、我が家(大人2人)ですと食事1〜2回分です。
参考までに昨夜の食洗機1回分の食器を書き出すと、
・お皿(中〜大)5枚
・茶碗 2個
・汁椀 2個
・サラダボウル 2個
・コップ 2個
・小鉢 2個
・おたま 1個
・しゃもじ 1個
・スプーン 2本
・バターナイフ 1本
・お箸 2膳
です。
しっかり複数の小鉢や取皿等の食器を使用されるご家庭だと1回分になるかもしれませんね。
使ってみての感想
下準備を含めると、水栓を繋いでいないこともありますが、想像していたより工数が多いなという印象でした。
なので、人によっては「これだったら自分で洗った方が早いじゃん!」という気持ちになることもあるかもしれません。
しかし"我々"からしてみれば、食器を洗わなくて良いという事実だけで、精神に良い働きをもたらしてくれるので万々歳です。
シンクに溜まった食器見て(洗わなきゃなあ…)と思うことが無くなるのはかなり開放感があります。
そもそも「ちょっとの食器なら洗った方が早いじゃん!」の人は食洗機が必要ないタイプの人種だと思います。
食器洗いを苦に感じないというのはとても素晴らしい能力です。大切にしてください。
怠け者目線としましては、上記のとおり「時間や気持ちに余裕が生まれ精神的に楽」というメリットが一番に挙げられますが、それ以外の真面目なメリットもあります、もちろん。
アイネクスのいいところ、悪いところ
パスタやカレーなど、割としっかり汚れたお皿も入れてみましたがピカピカきれいになりました。油のぬるつきもなく、洗浄力は全く問題ありません。自分で洗うよりむしろキレイです。
水流で洗うのでスポンジの届かない細かい箇所も綺麗になるのも良いところです。
たとえば、ピーラーの刃の根本とか。キッチン鋏の刃と刃の間とか。
洗浄中の音・揺れは、ふすまや引き戸越しだと隣の部屋でも「動いてるなー」というのが分かる程度で、普通の部屋であればお隣さんに迷惑をかけることはなさそうです。
概ね満足して使用しておりますが、1点だけ…乾燥機能が弱いという点が気になります。
通常の乾燥モードだけだと、使用後に内部に結露が発生してしまいます。
なので、乾燥が終わったらすぐ扉を開けるか、ドライモード(庫内の追加乾燥機能、+60分)を併用するかの対応をとる必要があります。
ドライモードを併用すると、より強力に乾燥する+乾燥終了後も定期的に送風を行ってくれますので閉め切ったままでも基本的には大丈夫です。
また、うちは問題ありませんでしたが、過去に初回の排水がうまくいかなかった方もいらっしゃったようです。数回強制排水すれば解決したとのことでした。
手放したい家事は手放そう
最終的には、食洗器を導入して大満足です。
食器も綺麗になりましたし、食器洗いに割いていた時間を別の事柄に充てられるのは、やはりありがたいものです。
一生懸命にお皿を洗うアイネクス君に愛着も湧いてきました。
初期投資はラックも含めて4万円程度と安いとは言えませんが、しばらく使い続けられる家電なので、食後の片付けを億劫に感じている方は買って損はないのではないかと思います。
以上、 お題「#新生活が捗る逸品」でした。