情熱を以て殴れ

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発熱したときの対応メモ


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先日、いきなり発熱しました。ピリつきますね。

そのときの流れや、事前に準備しときゃよかったなということのメモです。誰かの参考になればいいな。

 

 

1.発熱発覚(8月12日)

 

2週間前にワクチンの1回目を接種しており、副反応で38度台の発熱があった。

2日ほどで下がったけれども、首のリンパ節に違和感がやや残っており、念の為に毎夜検温を行っていた。回復してからは平熱(36度半ば〜後半程度)だった。

しかし我が家にある体温計が古く、測定にかなり時間がかかるタイプで検温時に不便を感じていた。

 

夫が翌日にワクチン接種2回目を控えていたこともあり、仕事帰りに新しい体温計を購入。帰宅して、試しに測ってみますか〜と体温計を使用してみたところ、まさかの37度後半だった。

古い体温計含め何度か測ったが平熱より高いことは間違いないようだった。

 

たまたまその日は朝も検温していたのだが、朝時点では平熱だった。

測定するまで全く自覚が無く、咳や味覚異常など他の症状も無し。

 

私の職場は今のところ100%出社なので、夜のうちに上司に連絡する。

その日は遅い時間だったので、翌日以降病院等の手配を行うことを伝えた。

 

 

2. 自宅での対応(8月13日~)

コロナなのかどうかは分からないけど、万が一に備えてできる限りの家庭内隔離を実施。

note.com

こちらの記事*1を参考に、以下の対策を導入した。

*****

・二人とも家の中でもマスクを着用。

・私は寝室を根城とし、基本的に部屋から出ない。

・夫にはリビングで寝起きしてもらい、寝る場所を分ける。

・1日に数度、ドアノブや電気のスイッチなどよく触れる箇所をアルコールで消毒する。

・食事は別々にとる。

・私は冷蔵庫に触らないようにし、触るときは最後に消毒をする。

・私が食洗器セットを担当し、私の食べ終わった食器に夫が触れないようにする。

・お風呂は夫が先に入り、私が使ったあとのものに触れないようにする。

・私は自分専用のタオルを持ち歩く。

・何かあったときのために、検温したら記録を文字で残す。

*****

 

私が発熱のみの症状で他は割とピンピンしたので、そこそこ動き回る前提で対策を考えている。

 

 

3. 検査・診察の予約(8月13日)

 

ここが一番大変だった。

 

私が住む川崎市では、発熱したときはまず以下の対応をとるよう呼びかけられている。

①かかりつけ医に相談。

②かかりつけ医が無い人は、病院を案内するのでコールセンターまで問い合わせ。

川崎市:【新型コロナウイルス感染症関連】~発熱などの症状がある方へ~

 

上京してきた人間あるあるだと思うけれども、私にはかかりつけ医などない。普段風邪引かないし持病もない。行きつけは歯医者しかない。

②のコールセンターに電話したところ、割とスムーズに繋がった。自宅の住所を伝えると近隣で受診可能と思われる病院をいくつか教えてもらえる。

あくまで病院を教えてくれるだけであり、病院への問い合わせや予約は自分で行う必要があるので注意。

 

教えていただいた病院と、自分で調べた近隣病院とに順番に電話をかけていったのだが、なかなか検査を受け付けてくれる病院がない。

というのも、問い合わせたのが13日(金)…翌日から土日の上、世間はお盆休みである。クリニック系はほとんど休み!開いているところは激混み!

これから先シルバーウィークや年末年始などの長期休みが控えているが、ただでさえ病院側の受け入れが難しい状況なのにさらに厳しい事態に陥る羽目になるので、長期休み前は特に気合を入れて体調管理を行うことと、万が一体調を崩したときのためにそれなりの準備を整えておくことを強くおすすめする。

 

その他、

・発熱外来が無く、そもそも発熱者は来院NG。

・通院歴がある(診察券を持っている)人のみの受付。

・飛び込みNG、予約している人のみの受付(予約は先まで埋まっている)。

・予約なし、来院した順に診察。ただしその日中に受診できるかは約束できない。

などなど、病院によってかなり対応が分かれていた。

クリニック〜救急病院など、病院の規模は問わず受け付けていないところが結構ある。

病院にかかる際はホームページを細かく確認するのはもちろんのこと、事前に必ず電話を入れたほうがいいと思う。

 

また、感染拡大防止のために原則公共交通機関利用不可なので徒歩or自宅の車で行けるところを探さないといけない。都市部だと車なんて持ってないし、病院探しはかなり難しい。

 

結局、何件も病院に電話をかけて、なんとか1件検査を予約できた。しかし、3日後の月曜日が最速だった。

 

 

4.ファストドクターについて(8月13日)

 

それまで38度以下の比較的落ち着いた状態が続いていたが、13日明け方にしんどくて目覚めた。38度半ばまで熱が上がっていた。

月曜日(16日)まで自分の状態が全く分からない不安な日々を過ごすことになるのか?それはちょっとあまりにも心配すぎた。

常備薬+ワクチン接種に備えて用意した解熱剤はあるものの、潤沢というわけではない。

 

そこでニュースで見かけた往診サービス「ファストドクター」を利用してみた。主要な都市だけやっているようだ。

fastdoctor.jp

8月半ば時点は感染者数が爆発的に増え始めたころで、今よりまだ自宅療養は少なかったのではないかと思われるけれども、それでも電話窓口は満員のため受付停止となっていた。

解熱剤でしのぎながらダメ元でWebから申し込んでみたところ、3時間後に折り返し連絡がきた。連絡あればラッキーくらいだったのでかなり驚いた。

 

何度か電話でやりとりをして、オンラインで診察してもらえることになった。

自宅まで来てもらうのが理想だけれども、やっぱり今は逼迫していて、私のような陽性は出ていない人・症状も軽めな人はなかなか難しいらしい。

 

また数時間おいて、オンライン診療(の予定だったけど機材トラブル的なやつで電話診療)を受診。問診して、とりあえず解熱剤を一週間分処方していただいた。他に目立った症状もないため、とにかく熱が上がりすぎないようにして踏ん張るしかないようだ。

ファストドクター側で手配していただき、2日後には自宅に薬が郵送で届いた。自宅の解熱剤が尽きる前に届いて良かった。

 

ちなみに料金については、診察料は1500円程度だった。当然往診だともっと金額が高くなる。

処方箋(カロナール錠500×1週間分)については実は現在ファストドクターさん側で算出中だ。

というのも、陽性か陰性かで負担額が違ってくるのだが、私が検査を受けたのが薬を受け取った翌日だったため、検査を待っての算出というちょっとイレギュラーな対応となった様子。なお送料は1000円ちょっとだった。

おそらく手が回っておらず、連絡待ちの状態なので、そろそろ問い合わせようかと思っている。お金払っていないの気持ち悪いし…。

 

 

5. 病院にて検査(8月16日)

 

コロナでよく言われる「突然の悪化」に怯えながらなんとか月曜日。この日は何故か熱がかなり下がり、病院にいる間は平熱だった。13日以降38度を超える頻度も下がってきており、やや回復しているように思われた。

ただ、微熱がだらだらと続いており、なんとなく咳っぽさが出てきているような気もしなくもない…という感じ。

 

私が受診した病院では発熱外来はテントになっており、病院内には立ち入らないようなシステムになっていた。受付で初めてパルスオキシメーターを使い、酸素濃度が標準値なのを見て少しほっとした。

受けたのは血液検査と抗原検査の2つ。PCR検査はなかった。抗原検査は2時間ほどで結果が出るため、テント内で結果が出るのを待つことになる。普通に平熱なため暇で仕方なく、本か何かもってくれば良かった…と後悔した。

ただ、同じテント内にはふらふらした状態で腰かけている人もおり、症状が軽く「暇だ」とか言えるのは本当に幸いだった。

 

抗原検査の結果は陰性。「じゃあなんなんだ…」という気持ちにはなった。

血液検査の項目にCRPというものがあるのだが、体内で炎症を起こしているとこの数字が高くなるらしい。私の場合基準値より少々高くはなっているものの、通常の風邪でもありえる数値のため自宅で療養してくださいとのことだった。

 

帰宅して自分の血液検査結果を眺めているときに、白血球と血小板の数値がかなり低いことに気づいた。どちらも普段は正常値なのだが、特に白血球数が下限を割って異様に低かった。(病院で気づいていれば先生に聞けたんだけど。)

トリガーはわからないけど、これでは治るものも治らなそう。医学的な知識は無いが、発熱してから首のリンパ節が大きく腫れて首を動かすだけで痛いレベルに至っていたこと、微熱状態からなかなか熱が引かないことに関係がありそうだった。

 

そこからネットを調べていると、鎮痛剤には白血球・血小板減少の副作用があることを知った。もちろん、容量用法を守っていれば健康に害なすレベルにはならないんだろうが、すでに数値が下がった状態で頻繁に利用するのは良くなさそうなのは分かった。

一度鎮痛剤で胃が荒れまくったことがあり、もともと服用頻度は規定より少なくして過ごしていた。で、熱が上がり始めた37度台後半くらいのタイミングで服用していたのだが、カロナールの説明書をよくよく読むと「38.5度以上で使ってね」「上がりきってから飲んでね」という説明があった。そうなん????(用法守れてないじゃん)

 

とりあえず、この日からは説明書を守り、鎮痛剤の頻度を抑えた。かつ、白血球もとい免疫力アップにいいらしいビタミン類を摂るために果物を食べる量を増やした。

発症以来食欲は落ちることがなく毎日3食たべられていたことと、睡眠をしっかりとれていたこと、軽いストレッチ・トレーニング(本当に簡単なもの)を続けていたことは体力が落ちすぎず良かったと思う。

 

 

6. PCR検査(8月18日)

 

抗原検査で陰性と出たものの、微熱が全然下がらない。軽い咳も出始めた。

抗原検査は精度が低めだということと、会社の規則によってPCR検査も受けることにした。これがまた混乱だった。

 

無知だったのだが、自治体によっては保健所に連絡してもPCR検査を受けられない。川崎市もそう。

病院によっては受けられるところもあるんだろうけど、不幸にも我が家の近所には「診察して医者が必要だと判断したら受けられることもある」という病院しかなかった。確実に受けられないと意味がない。

ちなみに、これも陽性かどうかで負担額が変わり、陰性だとかなりお高い金額になるそうだ。

 

あまりやりたくなかったが、民間のPCR検査を受けることにした。検体採取キットが郵送されてきて、検体を返送するシステムのものだ。

民間のPCR検査キットは情報があふれており、価格設定もピンキリだ。安いものは2000円程度からあるが、こういう検査キットで安いものは信ぴょう性がかなり低いと思われる。

色々見て、結局1万円弱するサービスを選択したが、正直自分の選択に自信がないのでここではサービス名は公表しない。

 

ひとつ選ぶときに注意したほうがいいのは、安い価格帯のものには変異株の検査が含まれていないことがある。もしくはオプション料金がかかったり。

そのへんの説明も細かくチェックする必要があるので、サービス選別はなかなか手間のかかる作業だった。

 

3日ほどで結果通知がきた。陰性だった。

職場と相談し、リンパの腫れが引いたら出社することにした。リンパの腫れが引けば微熱が引くような気がしていた。絶対何かの炎症が起きているので。

引き続き、免疫力アップすべくご飯をもりもり食べて、お風呂であったまって、たくさん寝た。

結果的に予想は正しく、そこから4日後にリンパ節の腫れが引き、翌日には平熱に戻った。咳も徐々にひいた。

トータルで10日ほど熱が下がらない悲しい事件だった。健康のありがたみをかみしめている。

 

 

7. あってよかったもの・あってほしかったもの

 

<あってよかったもの>

・保存食・飲み物の備蓄

言わずもがな。

 

・アルコール消毒スプレー

洗面台・キッチンなどの使用後の消毒に役立った。

 

・客用布団(予備の寝具)

元々ダブルの布団に夫婦で寝ているのだが、客用布団があったのでスムーズに寝室を分けられた。

これがベッド1台のみとかだと寝室分けられないよな…と思った。

 

・複数個の体温計

各々で体温計を所持して検温できたのと、測り方や製品によって誤差が出るので複数あったほうが安心感があった。

ちなみに、10秒ほどで測定できる速報値はやはり誤差が大きいということを改めて認識した。(私の場合は高めに出ました。)

 

・氷枕

やはり発熱して寝苦しい夜の救世主である。

 

<あってほしかったもの>

・パルスオキシメーター

ニュースも相まって、咳が出るたびに「知らんうちに酸素濃度めっちゃ下がってたらどうしよう」という不安感で疲弊する。

大変品薄だが、手に入れられるなら手に入れたほうがいい。ただこれも値段が安すぎるものは避けるべき。医療機器の認証番号は必須。

私は入荷を待ち続け、完全回復してからゲットした。遅い。一応、毎日検温とセットで測定している。

 

・ビニール手袋

これが無かったので触ったものを消毒してまわることになった。

 

 

8. 事前に確認しておいたほうがいいこと

 

・発熱したときの最初の問い合わせ窓口

自治体のホームページに大体載っているけど、ダウンしているときに探すのは結構酷。あらかじめ調べておいたほうが絶対良い。

 

・近隣の病院事情

近所に発熱外来はあるのか、どういう制限があるのかをチェック。いざというときに1から調べようとすると私みたいに泣くことになる。

医療崩壊」と言われなかなか受け付けてもらえない現状なので、複数の病院をリストアップすることをおすすめする。

 

・会社の対応

会社によってどういう検査が必要か、どういう書類が必要なのか、休みは有給なのか休業なのかといった社内規則が異なる。

例えば、PCR検査の陰性証明書は要事前注文・有料でしか発行できない場合がある。そういう書類周りで慌てふためかないための準備。

ちなみに休業の場合国からの補償があるから無給とする、みたいなケースもあるそうだ。

 

・自宅療養できる環境かどうか

本当は全員病院で診てもらえるのがベストだが、感染者数が増えすぎるとなかなかそうはいかないこともある。最低限は備えておくと安心。

 

以上、もし発熱してしまってもみなさんが落ち着いて対応できますように。反面教師より。

 

 

 

*1:陽性を確認してから具体的な流れが書かれており大変参考になりました。お礼を言いたい。