こんにちは、ちゃいこです。
コロナの影響で劇場で上映ができなかったディズニーピクサーの作品があることをご存知でしょうか。
・私ときどきレッサーパンダ
・あの夏のルカ
・ソウルフル・ワールド
の3つです。
ディズニープラスに加入している方以外、あんまり知らない作品たちですよね。私もタイトル聞いたことあるかも〜くらいでした。
実家に帰省した際、家族のディズニープラスアカウントがあったので適当に選んで観たのが「私ときどきレッサーパンダ」。
め〜〜ちゃくちゃ面白い!!!みんな観てほしい!!!!!
上映されてない&サブスク配信がディズニープラスだけ、ということもあって知名度が低く、私の周囲は誰も観たことがありませんでした。(そもそも私もこれまで興味なかったわけですし。)
なのですぐ「すごく良いよ!」と各所にオススメしていたものの、やはり観れる機会の少なさがネックに。
じゃあもう俺がやるしかねぇと思って、Blu-ray買って、それ以降我が家に遊びに来た人間全員に強制的に見せたところ、4人中4人から「面白かった!」という嬉しい感想をいただきました。だよね!!
でもまだ"みんな"観てないよね??観たほうがいいよ??と思ってついにこのブログを書くに至っています。
あらすじ
主人公メイ(メイリン・メイ・リー)は13歳の女の子。大親友たち3人と一緒に大好きなアーティスト「4★town」の推し活に勤しんでいます。
学校生活を満喫しているメイですが、厳しい家で育っており、特に母親ミン・リーは厳格です。ミンはメイのことを愛しているが故に、将来立派な人間に育って欲しいという気持ちが強すぎて少々過干渉気味。メイの大親友たちや4★townのことも良く思っていません。
あるとき、そんなミンの過剰な心配がきっかけで事件が起こり、メイは突然…レッサーパンダに変身してしまいます。
テーマは母と娘の関係性、そして独立です。親は子供に尽くし、子供は親を敬いながら生きていく。でも私の人生って私のものじゃない?そんなお話。
主人公がアジア系なこともあって、親子関係にちょっと思うところがある…あった人は共感しやすいのではないでしょうか。
テーマは結構重ためですが、全体を通して明るくコメディタッチな作品なので楽しみながら軽く観ることができます。
ここがいい
コミカル〜!
何よりキャラクターの動きがコミカルで可愛い!!レッサーパンダがもふもふ可愛いのはもちろんですが、主人公・メイたちのくるくる変わる表情が魅力的です。最終局面の激アツ変身シーンも最高。ワァッッ!と歓声を上げてしまいます。
ところどころ、なんというか親近感の湧く描写があるな〜と思ったら、監督や制作陣の方々が日本アニメファンだそうで、セーラームーンをはじめとした日本作品のテイストを反映させているとのことでした。
ベストフレンドフォーエバー
3人の親友たちが本当にいい子で。お互いにお互いを「最高〜ッッッ!」って言い合える友情って…最高〜ッッッ!!!!!ビジュアルも個性的で、それぞれに良さがあって見ているだけでニコニコできます。
家族のことで苦しむメイに友達という居場所があったことは救いで、見ている側も苦しくなりすぎずにいられました。
私が観ていて一番「時代だ〜!」と思ったのは、彼女たちの異性への関心の描き方です。例えば、近所のイケメンを見てセクシーな妄想を膨らませたり、学校でイケメン観察したり。いままであんまりディズニーでそういう描写ってなかったような…?
13歳という年齢の女の子たちとして違和感のないシーンで、等身大の日常感が感じられて良かったです。
音楽、いいね…
いいんですよね…。普通のBGMもいいんですが、なにより4★townの曲良いんですよね。私も4タウニー(※ファンネーム)なろうかな。
ライブシーン、自分たちにも覚えのあるオタクリアクション含めて最高なので必見です。4★town〜〜!!!!!!
調べたら作曲がビリー・アイリッシュとフィニアスの2人でした。
そんな4★TOWNが歌う劇中歌の「Nobody Like U」がグローバル、アメリカ、日本を含む17のSpotifyのバイラルチャートで1位を獲得して大きな話題を呼んでいる。
やっぱりめちゃくちゃ良いよねぇ?!
感想(ネタバレあり)
アニメーションにもストーリーにもメリハリがあって、まとまりのいい作品だな〜!スッキリ!というのが一番の感想です。
監督が女性の方で、自身の経験をもとに作られたということで母娘関係にリアリティがありました。特に、母親の干渉のしんどさがリアルで…善意と愛情に基づいてるのが尚つらいですね。
そういうしんどい部分がありつつも、観たあとには「楽しかった!」と思えたのは明るいシーンのパワーとキュートなアニメーションのおかげでした。
セリフにギャグが入れられて笑えるようなつくりにはなっていましたが、やっぱり「感情が爆発するとレッサーパンダになる」っていう設定が良いですよね。キレてもモフモフのレッサーパンダだから絵面がマイルドになります。
この作品は同じくディズニーの「ミラベルと魔法の家」のテーマとちょっと似ていて、でも終わり方が違うな〜と私は思っています。
私はミラベルも全然嫌いではないんですが、ただ「ミラベルとブルーノが優しくて良かったね?マドリガル家のみなさまは一旦2人にしっかり謝りな!!」とは思いました。
その点レッサーパンダではミンが最終的にはメイに謝罪した上でメイと適切な距離を築くエンドになっていて、それまでの苦しい関係性にリアリティがあったからこそ和解が沁みました。
あと、ミン自身にも苦しみがあって、それについておばあちゃんが謝罪していたのも良かったです。謝るって大事ですね。
ただお父さんはもっと教育に関わって、妻の暴走を止めてほしかったですけどね。母娘の関係の拗れには父親の関与も大いに影響してるでしょ!
今子育てをしながら、人間というのは産まれた瞬間から日々親離れしていくのだなということをヒシヒシと感じつつ、自分の子離れについても思いを馳せることが多々あるので、戒めとしてときどきこの作品を見返したいです。
あとはもう、ひたすら清々しい友情。
レッサーパンダの呪いに苦しむメイをそのまま受けとめてくれる優しさ…
親の期待に応えるために嘘をついて親友に裏切られても、メイのことを嫌いになりきれず許す3人の懐の大きさ…
あんな嫌なからかいばっかりしてきたタイラーも、同じ4タウニーと分かれば打ち解けて一緒にライブを楽しめる素直さ…
不和はありつつも最初から最後までお互いを信用する姿に心があたたまりました。
うれしいお知らせ
「え〜ちょっと気になる」「観てみたいな」…そんなあなたに朗報。
劇場で公開してくれるそうです〜!!!!!ありがてえ〜〜!!!!!!
今の子供たちにも是非見てほしいな…と思っていた作品だったので、劇場公開が本当に嬉しい。
先述のとおり音楽もとても素敵なので、お時間あれば是非劇場に足を運んでみてくださいね〜!
ちなみに残りの2本はまだ観れていないのですが、Blu-rayに入っていた予告を見るにこれも面白そうなので観る予定です。
ねっ!レッサーパンダみよ!!