こんにちは。ちゃいこです。
プーケット話の後編です。ようやく撮影の話に入ります!
前編はこちら。
プーケット島一周撮影旅行
撮影当日。
今回のプランはヘアメイクさんがホテルに来て、部屋でセットしてくれたのちにカメラマンとドライバーがお迎えにくるという楽ちんシステム。
前編でも書いたとおり日本人のヘアメイクさんなので、日本語で自分の希望をオーダーできました。流石にここは英語じゃ伝えられないだろうな(私の語彙的に)……と感じていたので助かりました。4年ほどプーケットに住んで、このお仕事に勤めてらっしゃる方だそうです。
そこから丁寧にセットしていただき、満足の行く仕上がりになりました。
朝起きた時点で弱めの雨が降っていたので「これ止みますかねぇ……」と漏らすと、「来る途中、沖の方は晴れていたのでこのあと止むと思いますよ!」とヘアメイクさん。雨季の天気は本当に変わりやすいようです。
実際に出発する頃には止んでいました。
その後、迎えにきたのは若い青年ドライバーと、一癖ありそうな陽気なカメラマンでした。ドライバーは英語と、少しだけ日本語を話せる方でした。二人共名前を忘れてしまいましたが……。
いつまで天気が持つかわからないので、本当はスタジオ→寺院→岬→象さんビーチの順の予定だったところを象さんビーチ→スタジオ→寺院→岬の順に変更。出発です。
プーケットは他のアジア諸国同様バイクが多く無秩序な交通状況な上、起伏の多い地形なのですが、ドライバーさんがとても運転上手で快適なドライブでした。
途中、有名なビーチなど観光スポットを通りすぎるときには少しスピードを落として教えてくれて、ちょっとした観光案内のようでした。
象さんビーチ
早速到着した象さんビーチですが、こんな状況でした。
満潮で浜辺が消えている……。バリバリ入水している……。
象さんビーチという名称やサイトの写真から、我々は浜辺で撮影するものだと思いこんでいたのですが甘かったようです。象さんビーチではなく象さん海でした。
こちとら水着もタオル類も用意しておらず、どうするの?という感じでしたが、まあどうしようもないので諦めて私服入水の覚悟を決めました。
初めて間近で見る象さんは意外と目つきが鋭く、ちょっと怯むほど。それでも大人しく人間を乗せてくれました。
皮膚はごわごわしていて、そして筋肉質です。何よりもパワフル!子象でも普通に成人男性を抱えられる程の力がありました。そりゃ産業に利用しようとする輩が現れるわ。
そこからカメラマンのポーズのオーダーに応えたり、旦那は象に投げ落とされるアクティビティを体験させられたり(私は化粧しているということで免除されました)。なかなかアクロバティックで面白い写真が撮れました。
頑張ってポーズをとってくれるエレファント親子です。
途中、象が鼻から水を吹き上げてそれを背景に写真を撮ろうとしたのですが、子象がまだまだ修行の身であるためなかなかタイミングよく発射できず、後から貰ったデータを見るとしこたまミスショットが収められていてめちゃくちゃ笑いました。カメラマンも苦笑。子象は一生懸命やっていたんですけどね。
スタジオ&寺院
手ぬぐいとハンドタオルで頑張って服を乾かしながら次のスタジオへと向かいます。参加される方は絶対に着替えを持っていくことをオススメします。よく見たらサイトにも注意事項として書かれていました。
次のスタジオは、タイの伝統衣装を着付けての撮影です。エスニックな衣装を着るとかわいくってドキドキしますね!タイの貴族になった気分です。
着替えている間中、担当のとっても愛想のいいお姉さんが「カワイイ〜!」「ステキ〜!」と声をかけてくれます。
ヘアアクセサリーもインド神話みたいなゴージャスなものばかり。好きなものを選ばせてもらえました。
そこから小道具を交えつつのスタジオ撮影です。しっかりクーラーがきかせてあって涼しいのがありがたかったですね。
カメラマンさんがわかりやすい方で、自分が思ったのと違う写りだと明らかにテンションが下がり、思った通りにポーズが決まると満面の笑みで頷くのでこちらとしても動きやすかったです。
その衣装のまま、近隣の寺院に移動します。オプションつければもっと上等なお寺で撮影できますが、そちらは断念しました。
オプション無しとは言え東南アジア特有のカラーリングのかっこいいお寺で、なかなか素敵な写真を撮っていただけて大満足でした。
ちなみに、お寺なのであんまり密着したり抱きついたりするようなポーズはNGなんですって。撮影許可出してくれているだけ寛大だなあという感じではありますが。
この頃には晴れ間がでていて大変蒸し暑かったものの、ドライバーさんが冷えたペットボトルお水を差し入れてくれていたので生きのびました。造花のブーケも無料で貸し出してくださって、お二人共とても親切でした!
スタジオに戻り、更衣室でついにウェディングドレスに着替えます。事前に肩を縫って合わせたのでサイズもぴったり。
プロンテープ岬
その状態で、美しい景観で有名なプロンテープ岬へと向かいました。
到着するころにはすっかり晴れ!!!
わざわざ私の手を引きつつ日傘を差しかけてくれるアシスタントさんまで現れて、庶民である私は大いに戸惑いました。塩分補給用の飴ちゃんも差し出されて至れり尽くせりです。
天気も良くなってきたということで結構観光客が訪れていて、ドレスの裾を抱えて岬までの傾斜を歩くと流石に視線を浴びました。お婆ちゃんに「カワイイ〜」って声をかけられ、ありがたいと共にKAWAIIってマジで世界に広まってるんだな…と感じました。みんなイントネーションが女子高生のそれと一緒なんですよね。カワイイ〜↑!
この岬はプーケットフォトプラン業界ではメジャーなようで、他にもドレスを着た方がいらっしゃいました。鼻高いし黒髪に真っ赤なドレスでめちゃくちゃ美人だった。
そこで直射日光に晒されながらなんとか撮影し、リゾート感満載の写真を撮っていただきました。暑さに耐えた甲斐があるというものです。
青い海がずっと広がっていて、アニメのワンシーンのような美しい風景でした。
撮影はこれで終わり…の予定だったのですがドライバーさんとカメラマンさんが何か話し合っている様子。運転しながら周囲を見渡し、何かを伺っていました。そして突然見知らぬビーチにin!
なんでも、予定より早く撮影が終わったのでサービスでもう一箇所立ち寄ってくれたそうです。サービス精神旺盛です。
とても素敵な砂浜だったんですが、実はこの時点で明らかにスコールが迫ってきていました。沖の方が真っ暗になって、北から風が吹き始めて……スコールって本当に突然やってくるんですね。
バリバリの強風の中、よくわかりませんがくるくるダンスさせられたり、逃避行っぽい写真を撮られたりして盛り上がりました。なんだったのでしょうか。
駆け足で車に戻った瞬間、大粒の雨がドッと降り出しまして、ギリギリセーフ!みんなでラッキーだったね〜!とこれまた盛り上がりました。
そうしてホテルに帰り着いたのですが、データは翌朝になるとのこと。全く問題ないので翌朝フロントで受け取りました。USB2本分です。
自宅に帰ったあとにデータを確認してみると、なぜか写りがいいものをピックアップしてリタッチしてありました。もちろん撮って出しの全データもついていました。
申込み時点ではリタッチされないとのことだったけど…???こちらとしてはありがたい限りです。サンキューカメラマン。名前は忘れたけどインスタのアカウントは分かるので載せておきます。
とにかく楽しかったです。そもそもそんなしっかり写真を撮ってもらった経験なんてありませんし、どの撮影もわくわくしました。
お二人が親切で、どこをとってもサービスが良かったというのもあります。
あと、あちこちまわったので結局島一周くらいしてまして、主要なビーチをすべて見てまわり、ドライバー付きで普通に観光できたというのも得した気分でした。
私達が利用したプランはウェディングフォト専用のプランでしたが、友人と写真を撮れるもっとお安いプランもあるようです。自分のスマホで撮影し放題だったりとか。ピピ島での撮影プランもありました。
プーケットに旅行した際にはぜひ推したいアクティビティです。
のんびりタイム
7時にメイクを始めて、帰ってきたのは15時くらい、8時間ほどの撮影でした。
暑かったこともありすっかりクタクタ。外に出る元気もなくなってしまったのでホテル内でまったり過ごしました。
ハンバーガーが大好きなのでここでもハンバーガーを食べた様子です。ハンバーガーって肉も野菜も炭水化物も一気に摂取できて美味しくていいよね!
そのあとはプールでひと泳ぎ。ひと泳ぎと言っても、カナヅチなのでボールを持って浮かぶか旦那に掴まって移動するかの二択です。
すぐ隣で私よりずっと小さい兄弟が飛び込んでスイスイ泳いで楽しんでいました。将来子供が産まれたらやはり水泳を習わせるべきでしょうか。
それでも、本当に久しぶりにプールという代物に入ったので楽しかったです。大人になるとなかなか泳ぐ機会減りますよね。
泳いだことで完全に眠くなってしまったので一眠りして、起きた頃には日が沈んでいました。もう一度プールに出てみると、キッズたちは解散したようでプールが貸し切り状態に。贅沢な体験でした…!
スタッフもめちゃくちゃ暇そうで、踊ったりビリヤードに興じたりしていました。最高のリラクシングタイムです。来世はこういう空間で日々暮らす人間になることを固く誓いました。
帰路が長い
あっという間に最終日です。
この日はなんのプランも無かったので空港でダラダラと過ごしました。
飛行機は夜出発してドンムアン空港で乗り換え、翌昼に成田に到着するというもの。
日付またぐ飛行機が初めてだったのでそれなりに覚悟をしていたものの、まあきついきつい。何よりもしんどいのが脚のむくみ。もともとむくみやすい体質なのでパンッパンになりました。日中の疲れ等々からあまり食欲がなく、夜ご飯をしっかり食べられなかった上、ドンムアン空港で仮眠とも呼べないような仮眠しかとれなかったため疲労困憊でした。
機内もドンムアン空港もめちゃくちゃ寒かったんですよ。プーケットはどこもかしこもクーラーききまくってるから冷房対策をしよう!みたいな記述は目にしていたので、カーディガンやら長ズボンやらは持っていっていたのですが、それでは対応しきれぬ寒さ。厚手のブランケット持っていけば良かったです。
緊張もあり途中から完全に目が冴えてしまったので、そこから国際線のCAさんや観光客をスケッチしていました。乗り継ぎが多いようで、深夜とは言え賑わっていましたね。特に中国人観光団体の元気なこと。どこからあのエネルギーは湧いてくるんでしょうか。
途中、中国の女子学生二人になにやら声をかけられたもののお互い英語が拙すぎて通じず、さっと取り出したGoogle翻訳で意思疎通を実現しました。やはり技術の進歩は良いものです。
結局「一瞬荷物見てくんない?」という依頼で、明らかに旅行道具一式だったし快諾したのですが、よく考えたら要らぬトラブルに巻き込まれかねない判断でしたね……。彼女らはトイレにクレンジングしにいっただけだったので何事もありませんでしたが。気をつけましょうね。
てかクレンジングする間に見知らぬ日本人に荷物預けるってヤバイな。海外旅行やぞこれ。
そんなドンムアン空港をド早朝に出発。行きと同じく寝たりゲームしたり本読んだりしながら頑張って乗り切り、成田に到着したのは昼過ぎでした。
東京駅でようやく口にした真っ当な食事、五右衛門のねばねば和風パスタが最高に美味かった。やっぱ内臓が疲弊しているときはねばねばした食べ物に限ります。あとお出汁。お出汁無しの人生なんて考えられない。
こうして楽しい楽しいプーケット旅行は幕を閉じました。本当に写真を撮っただけの、ゆるっゆる旅行です。
お土産はドライフルーツだけ買いました。特にマンゴーが日本のものとは比べ物にならないくらい美味しかったです。キングパワーのドライフルーツ、おすすめです!
<おまけ>悲しみのトラブル集
さて、ザッと書きましたが、タイトルに情弱とあるだけあって実際は細々としたトラブルが頻繁に発生していました。
後学のために一部記しておこうと思います。
・成田エクスプレスに倍払う
新幹線や電車で移動する方は普通に分かると思いますが、電車系をネットで予約しクレカ払いすると、発券時にクレカとその暗証番号が必要になります。
それを知らないMy husband。なんで?
暗証番号わからない…と発券時(発車直前)に言い出して、結局買い直す羽目になりました。
そもそも、クレカ使う以上暗証番号知らんとかお話になりませんけども。実は分からん……という方はいまから確認・再設定しましょうね。署名使えないシーン意外とありますから。
・緑茶が激甘い
緑茶に砂糖を入れる文化が地球上に存在することは知っていました。ただ、勝手に欧米の話だと思いこんでいました。
アジアにも生息していたんですね。「おーいお茶」(激甘)、一口目のインパクトがとんでもない。パッケージも普通の「おーいお茶」だったので完全に騙されました。
・プーケット空港なんもない問題
本当に何もない。保安検査通ったらわりとお店あって買い物することができます。その前!なんもない!!
当初のプランでは適当なところに荷物を預けて、近隣のビーチや買い物に行くか、というつもりだったんです。
まさかのロッカーもないし荷物預かりも見当たらない。到着口には預けられる場所があるようですが…。ホテルチェックアウト後なので持ち運んで観光できるような荷物量でもなく、空港内にもなんもなく……。
どうしようもなかったため、搭乗手続きが開始するまで6〜7時間空港内のベンチで過ごしました。すまーとほんって便利だな〜!!!!!
(本当はどこか預けられる場所があったのでしょうか?有識者の情報をお待ちしています。)
・sleeep boxの罠
ドンムアン空港で夜を過ごすにあたり、どうしてもちゃんとした布団で眠りたくて調べていると、このような記事を見つけました。
できればシャワーも浴びたかったので、これ幸いとよく確認もせずに予約。これでゆっくり仮眠とれそうだ~!と喜んでいたのもつかの間でした。
現地に到着して気づいたんです。もしかしてターミナル間移動できなくない?日本への便が発着するのは第1ターミナル、sleeep boxがあるのは第2ターミナルです。何人かのスタッフさんに聞いてみましたがやはり移動できないとのこと。これ泊まれませんね!!!
当日キャンセル不可ということで、ここでもまた無駄にお金を使うはめに……みなさんはちゃんと……気をつけてくださいね……。
・スマホをタクシーに落とす
これはもう意味不明です。私ではなく旦那です。スマホも財布も身に着けているか四六時中確認しましょう。
急いで公衆電話からホテルに電話をかけたところ、そこからタクシーに連絡をとってくださり、さらに運転手さんも快く届けてくれたことで事なきを得ました。(もちろんチップを支払いました。)はらはらする……。
それではみなさん、良き旅を!
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