はじめに
こんにちは、ちゃいこです。
4/7土曜日、府中芸術の森劇場*1で開催された「ジブリの思い出がいっぱい~オーケストラによるコンサート~」に行ってきました。
こんなイベントに参加するくらいですから、もちろん私はジブリ大好きです。中高生のときはよくサントラを聴いて勉強しておりました。どれも好きなんですけど、強いてあげるとすれば紅の豚ともののけ姫のサントラが好きです。聴いたことないって方は是非聴いてほしい!!!自治体によっては図書館に置いてたりしますよ!!!!
ちなみに、私は先週プロモーションツイートでこのコンサートを知り、いつものように即チケット取りました。ちょっと話は逸れますが、みなさん結構プロモーションツイート多すぎ!とか言われてますけど、私はあんまりそんな風に感じていないんですよね。今回のコンサートもですが、JAGMOさんのコンサートもプロモーションツイート経由で知って、非常に役に立っているので…。気にくわない広告はどんどん「興味がない」を選択して、いいなっと思ったツイートへのアクセスを繰り返していると割と好みに合ったプロモーションツイートが増える気がします。
どんなコンサート?
タイトルのとおり、歴代ジブリ作品の曲をオーケストラと素敵な歌声でお届けしちゃいますよ!というコンサートです。ジャパン・ドリーム・オーケストラさんが演奏、ジブリーズという素敵な5人グループが歌を担当されています。(なお、シンガーさんたちは受け取ったチラシに載っているメンバーとは異なりました。内容が変わったようですね~。このことが後から悲劇を生んだのですが、それはまた後述します。)
こちらは全国ツアーを行っているそうで、7日は府中市で開催されましたが、翌日の8日は神戸で開催だとおっしゃってました。ハードスケジュールですね…!
一応主催である労音のサイトを貼っていますが、チケット自体はぴあとかイープラスといった別のチケットサイトでも普通に買えます。私の場合は労音では売り切れていたのでぴあで購入しました。
さて、今公演の目玉は、なんといっても本物のナウシカ役・島本須美さんが司会進行を行うということ。須美さんはナウシカの他にもカリオストロのクラリス、トトロのメイたちのお母さん、もののけ姫のおトキさんの役なども務めてらっしゃる言わば女神様のような存在です。おまけですが、しょくぱんまんの声優さんでもあります。すごすぎる。
そんな方に本当に会えてしまうのか!?と行く前からどきどきしまくっていました。(↓どきどきしまくっている様子)
曲もいいんやけど、生で姫ねえさまに会えるの…やばい… pic.twitter.com/arx5yZepKx
— ちゃいこ (@_utu_k_mono_) 2018年4月7日
このコンサートに行くにあたり注意していただきたいのは、あくまで子どもから大人まで楽しめるようなコンサートとして作られていることです。3歳から入場可能なので、どうしても演奏中にぐずりだしてしまったり、大人しく座っておけなかったりする子がいます。ですが、そういう子たちも含めてみんなで楽しもう!という場なので、もし参加されても怒らないであげてくださいね~。
しかし、会場みんなで歌いましょう~!ってときに一生懸命演奏に合わせて歌おうとする幼児たち…相当可愛いですよ…。
プログラム
○第一章
鳥の人(ナウシカ)
となりのトトロ(トトロ)
さんぽ(トトロ)
風の通り道(トトロ)
いつも何度でも(千と千尋の神隠し)
君をのせて(ラピュタ)
テルーの唄(ゲド戦記)
○第二章
人生のメリーゴーランド(ハウル)
母と海の讃歌(ポニョ)
崖の上のポニョ(ポニョ)
ひまわりの家のロンド(ポニョ)
さよならの夏(コクリコ坂)
朝ごはんの歌(コクリコ坂)
アシタカせっき(もののけ姫)
愛は花、君はその種子(おもひでぽろぽろ)
○アンコール
やさしさに包まれて(魔女の宅急便)
わ、わかりすぎている…
プログラム作った人間の趣味が良すぎる…
基本的にどのコンサートでもセトリ調べずに向かうので、会場でパンフレット受け取って悶絶しました。
どれも甲乙つけがたく素晴らしい曲ばかりですが、特にコクリコ坂からクライマックスにかけての選曲はジブリファン、もとい私を殺しにかかっています。
シンガーさんたちメインのコンサートですので、歌つきの曲が中心ですね。あと、親子で楽しめるというコンセプトに従って、小さな子供に人気のトトロとポニョの配分がやや多めです。実際、その2作品の曲が流れ出した途端ちびっこたちが「これしってる!!」「ととろだー!!!」「ぽにょ!!!!」大喜びしてまして、やっぱそこは格別なんだなと実感しました。
須美さんが凄すぎて震えた
まず開幕直後、次のようなアナウンスが入りました。
「ムシゴヤシが午後の胞子を飛ばしている。きれい…マスクをしなければ、5分で肺が腐ってしまう死の森なのに…だれ?何かしら、胸がドキドキする。…蟲封じの銃だ!だれかが蟲に襲われてる!」
(※すみません、うろ覚えなので間違っているかもしれませんが、あのシーンの台詞です。)
1曲目の「鳥の人」は、ご存知の方かなり多いと思いますがナウシカのオープニングの曲です。それにあわせて、冒頭シーンを再現していたんです。須美さん本人が。
「待って無理…心が追いつかない…」以外の感情が消えうせました。生きているうちに生で聴ける日が来るとは思いませんでしたので…。
その後も曲と曲の間にトークが入ったんですが、ちょいちょい台詞を挟んでくるんですね。さつきとサツキがネコバスに乗ってお母さんの病院にやってきて、病室の外の木に腰掛けているシーンとか。(「今、さつきとメイが笑っていた気がする」的なところです。伝わります…?)
一番心にきたのは、もののけ姫に登場するおトキさんの台詞、「生きてりゃなんとかなる」です。その台詞に続いて私の大好きな、大好きな「アシタカせっき」の演奏がはじまったとき、今の仕事を続けるべきかとか、このままこんな生き方でいいのだろうかとか、そういった不安な気持ちがうわーっと浮かんではじけました。そうですね、生きてりゃなんとかなりますね、ね。強く背中を押された気持ちがしました。
そして、これは本当に本当に自慢させてほしいのですが、コンサート中、ステージのみなさんが降りてきて席の間をまわってくれるという演出がありまして。私は今回(日ごろの行いがよかったからか)かなりいい席を引きあてていて、割と前の方の通路側に座っていました。そしたらですね、信じられないことにそこにたまたま須美さんが来てくださいまして、本気で信じられないことに握手してくださったんです。この私と。
そんなことあるなんて微塵も思っていませんでした。一生記憶に残り続けるような宝物みたいな経験ができました。がんばって働いてお金稼いで、そのお金でここに来て良かったと心っっ底思いました。ありがとう神様…。
素敵な歌
真っ先に須美さんのことを書いてしまいましたが、歌ももちろん!素晴らしかったです。女性4人、男性4人のユニットだったんですが、完全に歌のおねえさんとおにいさん。キラキラした笑顔と歌声が大変眩しかったです。側に座ってたちっちゃい子も、「おひめさまみたい~~!!!!」ってはしゃいでました。わかるよ。
女性のうちいのりさんとはなみさんというお二方はYoutubeに動画をあげてらっしゃるとのことなので、こちらでも宣伝しておこうと思います。実物も動画のような、むしろそれを上回るような透明感ある声で癒されました…!
ジブリ いつも何度でも いのり はなみ mp4 - YouTube
また、ともかさんという女性もいらっしゃったのですが、この方の歌がものすごく好きでした。私のイチオシです。特に彼女の「時には昔の話を」は圧巻で、パワフルな声量と感情たっぷりな表現力にすっかり魅了されてしまいました。他にも演奏会あるなら行ってみたいな~と思ったのですが…ですが!!!!
情報なさすぎ問題
これ私かなり悲しんでいるんですけど、ともかさんが何者なのか全然わからない!!!!ともかさんに限らず、みなさん何者なのかわからないんです!!!!!!!
どういうことかと言いますと、冒頭で触れたように今回メンバーが変更になった(っぽい)影響で、チラシにもチケット販売ページにもシンガーさんたちの情報がほとんど無いんですね。もともと載っていたいのりさん*2、はなみさんはちょこっと情報があったんですが、それでもちょこっとだけ。お2人以外はニックネームしかわかりません。ともかさんの歌はもう一生聴けないのかもしれないです。こんなことになるなら、大人しく物販のCD購入してサインしていただいて、ちょっとでも情報を集めておけばよかったと後悔しているところ。
いや、でも、そもそもシンガーさんたちだけではなくジャパン・ドリーム・オーケストラの団体情報も見つからないし、チケットサイトではなくて情報が1箇所にまとまったサイトも見つからないのです。私の探し方が悪いのかな…。せっかく素敵なコンサートだし大規模なツアーなんだから、いい感じのサイト作ってほしい!!!このインターネッツの時代にどういうことなんだよ!!頼むよ!!!!
…もしかするとこちらからはわからないようなトラブルが起きていたり、お金の都合上難しかったりするのかもしれません。実はプロやアマで活動している方ではなく、学生さんなので情報を出せない…なんてこともあるのかもしれない。ですが、こんなに感動するコンサートなのに、それを作り上げてくれた方々へアクセスできず、これから応援するための道を絶たれてしまったのはとっても悲しい気持ちになりました。
誰か何か知っている方がいらっしゃれば、是非情報をお恵みください。是非に!
高畑監督への追悼
さて、文章構成がぐだぐだで申し訳ないのですが、気持ちを切り替えて「愛は種子、君はその花」についてです。
このコンサートのまさに前日、高畑監督の訃報がニュースで流れました。この曲は高畑監督の作品「おもひでぽろぽろ」の曲ですが、もともとはアメリカで生まれた曲「The Rose」を高畑監督ご自身が日本語に訳したという歌でもあります。
この曲の演奏の前に、須美さんが高畑監督との思い出を語ってらっしゃいました。涙をこらえながらお話する姿は見ている側の涙を誘いました。
http://www.hochi.co.jp/entertainment/20180407-OHT1T50231.html
こちらのニュースでも取り上げられていますが、もともと須美さんは高畑監督のテレビアニメ作品「赤毛のアン」の声優オーディションを受けており、そのオーディションテープをきっかけにクラリス役に抜擢されたのだそうです。それだけに高畑監督は恩人のような方だったのです、と語っていらっしゃいました。
日本語の美しく優しい歌詞とメロディーは、高畑監督を偲ぶに相応しいものだったと思います。
長い夜 ただひとり 遠い道 ただひとり
愛なんて 来やしない そう おもうときには
思いだしてごらん 冬 雪に 埋もれていても
種子は春 おひさまの 愛で 花ひらく
感想
本当に素敵な演奏会でした。私はやっぱりジブリ作品と一緒に育っていて、切っても切り離せないところにあるのだなあと。そしてまた新しい思い出をたくさん作れたことを感慨深く思います。
今週の土曜14日、神奈川県の相模原市でまたこちらのコンサートが行われます。東京・神奈川周辺にお住みの方は是非足を運んでいただきたいです。チケットは1席4,000円で、まだ残っていたと思います。神戸公演では3階席まで完売だったそうなので、売り切れちゃうかもしれませんが…。素敵な週末を送れること間違いなしです。