情熱を以て殴れ

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カーリーガールメソッドと「美しい」の種類について

 

 

先日、カーリーガールリンさんの『もう天パで悩まない!あなたのクセ毛を魅力に変える方法』を読みました。

 

とっても簡単に言うと、クセ毛を無理にストレートにはせずにカールを生かす「カーリーガールメソッド」というヘアケア・ヘアスタイルについて紹介されている本です。

父からの遺伝でしっかり天パを継いでいる私は、特に中高生の頃は自分の髪の毛が嫌でよく悩んでいました。世間で美髪と呼ばれるのはさらさらつやつやなストレートで、そこに近づけるためにアイロンや縮毛矯正を使っていました。

そんな私にとって、自分の髪の毛を生かして可愛くアレンジできる方法がある!というのはとても嬉しい発見でした。

 

誤解しないでほしいのは、さらつやストレートを否定しているわけではないということです。私も、気分によってはストレートを楽しむこともあります。

ただ、「綺麗になるためにはストレートでなくてはならない」という固定概念を壊してもらえたようでうれしかったのです。そのままでも可愛くなれるんだよー、と。

 

このワンピースの記事にも通ずる部分があるのですが、自分の容姿が特定の基準を満たしていないと、誰かから「お前はこっちには来られないよ」と言われているような疎外感があります。

(この「誰か」は社会かもしれないし、家族、友人、自分の中の自分…人それぞれだと思います。)

blog.seitokaifukukaicho.com

 

その疎外感から逃れるために、つまりは、さらつやストレートじゃないと可愛くないから、誰かに認められないから、ストレートを選んでいる状態でした。

なりたい自分になるための努力、と表現することもできるかもしれないですが、これってそうならないといけない義務感に近くないでしょうか。

 

なりたい自分になろうとすることはとても素敵なことだと思います。でも、それがネガティブな動機によるものだと、現在の自分の体を否定してしまうことになる。そうやって自分を鼓舞できる人ももちろんいるとは思うのですが、やっぱりどこかしんどい気持ちが生まれませんか。少なくとも、私はそうです。

 

もっとポジティブに、今の自分も愛しながら、より好きになる方法を探したい。仕事帰りにショーケースの中から好きなケーキを選ぶような気持ちで、「こんなふうになりたい!」と自分の容姿を選べたら最高なのに。

そのためには、まずもっと「美しい」の種類がたくさんあったほうがいいんじゃないかと思っています。そうすれば、そこから外れてしまって苦しい思いをする人もどんどん少なくなるのではないでしょうか。

さらつやストレート・ぱっちり二重・小顔のモデルさんはとっても可愛いし、それが悪いとは全く思いません。でも、そうじゃなくても可愛い・美しいは絶対成立します。

大げさかもしれないですが、カーリーガールメソッドを知ったとき、またひとつ「美しい」の種類が増えた気がして、心から明るい気持ちになりました。

 

カーリーガールメソッドについて、私は書籍の通りの手順では行っていません。自分のライフスタイルや性格に合わせて、都合よ~くかいつまんで取り入れています。

でも、それでいいと思っています。自分の身体をどうしたいか、どうしていくかを決めるのは、世の中の基準ではなく自分自身の価値観でありたいです。

何より、楽しいのが一番!!